歴史の星空に飛び込んで
伊東派の御陵衛士、それから沖田さん達新撰組
同じ仲間だったはずなのに、今袂をわかってしまったなんて。
平助君………、平助君は近藤さんや土方さんを慕ってたんじゃないの?
どうして伊東先生の方に行ってしまったの……?
俯いた私を見て、沖田さんはその手で私の頭を撫でてくれた。
「誰についていこうと、それが自分の士だというなら誰にも口出しは出来ませんよ。
自分で決めた道ですから責任は自分にありますしね」
沖田さんは私の気持ちを汲みとってくれたんだと思う。
そうだよね、わかってるんだけど
「でもでもやっぱり寂しいです……!」
私が見ることの敵わなかった一年でこんなにも変化があったなんて。
時代のうつりめは忙しい。
これが全て予兆なんだ。
誰かに決められてとかじゃなくて、
皆が自分の正しいと思った道に進み出しているっていうこと。
ああそうか、
戊辰戦争まで、もう一年も無いんだ。
「………ほら、星が綺麗ですよ、だから泣かないで。
君が泣くと私まで泣きそうになるんですから」
「うう……あとちょっとだけ沖田さんの胸貸して下さい」
「……(蛇の生殺しですよ……)」