歴史の星空に飛び込んで
「私も見て下さいよ」
「…え!?ゴホッ」
あれ、なんちゃってって言おうと思ったのに沖田さんってば急に体を起こして私を見た。
「わわ、大丈夫ですか沖田さん」
「菅野さんが急に変なこと言うから……」
「すいません」
まさかこんなに反応してくれるとは思わなくて。はは、と笑って見ると沖田さんは私の手をひいて布団へと導いた。
「一緒に寝ましょう?」
「え、あ、わ、……は、い。」
添い寝ってことだよね?
頭に血が上って熱いんだけど今は12月18日。真冬なわけで、開いた障子から吹く風が心地好いんだけど
「お、おきたさ、ん…あの、障子、閉めましょ?」
恥ずかしいでしょうだって。
横に寝そべる沖田さんを見上げながら言うと、沖田さんは息をのんで、それからコクコクと頷いた。
それから障子を閉めてもう一度沖田さんの隣に寝そべる。
暖かい……。
幸せだな。この瞬間が。
「……総司さん…」
いつだったか夫婦の振りをしたっけ。