歴史の星空に飛び込んで
「総司…さん……」
布団の中、沖田さんが必死に私を手繰り寄せているのがわかる。
熱くて熱くて苦しくて切ない。
「沖田さん、寂しくなんかありませんよ。私がいるじゃないですか」
ゆっくりゆっくり沖田さんの背中に手を回すと、沖田さんと目があった。
沖田さんの瞳は真っ直ぐに、熱っぽくてなんだか逃げたくなるようなそんな感じ。
「私が私じゃなくなるような気にさせられます。菅野さんといると……」
どういう意味……?聞こうとすれば、沖田さんの手が再び私の着物にかかり、
思わず私はビクッと反応してしまった。
お、沖田さん、弱ってるのか落ち込んでるのか元気なのかわからなすぎるっっ。
「あ、あのっおき、沖田さんっ」
「菅野さんの肌って、前に佐之さんが言ってたんですけど本当に白くてもちもちしてて気持ちいいですね」
「なっ」
原田さんはいったい何を!?ていうかどんな会話!?
ヒヤリと沖田さんの手が私の肩に触れて、一気に体温がまた急上昇した。
つまり、着物が今凄くはだけてるっていうわけだよね!?