歴史の星空に飛び込んで


「きゃっ!」

頭もフリーズしかけたその時、くちゅっという音と痺れるような感覚に襲われた。


それからチクっと首筋に痛みが走り、少し上体を起こした沖田さんが私を見下げて優越そうな笑みを浮かべる。



「なんか、……」

「沖田、さん、?」



今にも心臓が爆発しそうな私は力も抜けてクターと沖田さんを見上げる事しかできなくて、見る見るうちに赤くなっていく沖田さんをただ見つめた。




「菅野さんって女の人なんですね……」



ん?



「どういう意味ですか!!」


何をいまさら!?私生まれてから今まで性別はずっと女なんですけど!ていうか沖田さん私を今まで女として見てなかったってこと!?


ああまあそうか、女の子扱いはされてたけど女の人扱いはされてなかったね確かに。


今凄く泣きたい気分だ。




「いや、あの、えーと、抱きたいっていうか、っあ…!」



きゃああああ!!!

私は目を見開いてすぐさま布団から飛び出した。

いや、あの嫌なわけじゃないんだよ!?沖田さんだし!!本望っていうか


ああ!どんどん墓穴を掘っていく!!






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