歴史の星空に飛び込んで
だってあの沖田さんに抱きたいなんてっっ!!!
有り得ない有り得ない!!
どうにかなっちゃいそうだよ!!
反射的に逃げてしまって、沖田さんはそんな私に慌てて体を起こし謝った。
「ごめんっ、別にそういうんじゃなくてですねっ」
「わ、わわ、私こそごめんなさい!なんかごめんなさいっ!」
「いや謝らないで下さいよ!本当ごめんなさい」
二人して謝りあってるとスパンと障子が開いた。
「……何をそんな謝りあってるん。外で斎藤さん困ってるやんか」
「ひーっ!!山崎さん!?」
伏見にいるはずじゃ!?
頭下げて謝りに入っていた私と沖田さんはカチンと固まってしまった。
「……い、いつから…?」
「さあ?」
ニヤリ不適な笑みを浮かべて山崎さんは私を見る。
それからすぐに沖田さんが私の着物をガバッと直してくれて、山崎さんはやれやれと首を竦めた。
「俺も桃のことこんなに好きで抱きたいのに沖田さんは隙もないねんから」
「!?」