歴史の星空に飛び込んで


沖田さんの言葉はずしりと重かった。


「承知、一番隊組長のお言葉しっかり伝えておきますさかい安心してください」

「よろしくお願いします」




山崎さんも沖田さんも緩やかな微笑みを浮かべながら向き合っていて、

なんだか平和だな、なんて。


沖田さんの言葉は重かったのにね、

重いっていうのは言い方によっちゃわるいけど、
沖田さんの言葉の重さは、とても大事な重さ。

皆を本気で愛してるんだってわかる。



「桃、しっかり沖田さんのこと頼むで」

「はい」



私も雰囲気にじょうじてニッコリ笑うと、ノシノシと山崎さんが四つん這いになったまま私の目の前に来た。



なんだろう?

沖田さんも私も「・・・?」と山崎さんを見るだけ。



「まぁ、沖田さんに飽きたら俺が迎えに来るからな」

「んっ!?」



チュッと触れたのは唇で、
頭がフリーズした。



え、え、今、えっ!?どういうこと!?


お、おき、おきたさんの前で、や、山崎さんと、

キスしちゃったのっ!?



「な、なにするんですか!!」

「なにって、口づけ。そんなに赤くなっちゃって、実は脈ありなんちゃう?」

「菅野さん、あなた、本当は山崎さんのことが……」

「違います!」



沖田さんそこは落ち込まないでくださいよ!!
山崎さんんんんんっ


もっと言ってやりたいのに山崎さんのニタリ顔に、私はパクパクと口を開いたり閉じたり何も言えない。


体ごと真夏にいっちゃったんじゃないかってくらい暑いし。




もう!


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