歴史の星空に飛び込んで


***

1868年1月7日


「よお菅野、元気してたか」

大坂城に着々と新選組隊士が集まりだして、なんだか心も躍ります。



新選組に与えられた広間にお集まりになった幹部の方達にお茶を出していると、原田さんがニコニコと話してくれた。


「はい!原田さんも皆さんもおかわりなくて嬉しいです!」



隣の永倉さんもニンマリと笑っていて、
かわらない懐かしさが嬉しかった。


近藤先生と土方さんに囲まれて沖田さんも嬉しそうだし。



「それにしても菅野、ちょっと大人っぽくなったんじゃないか?」

「へ?」



じろり、永倉さんの視線、
後から続く原田さんの視線に緊張するばかり、


な、なんなんですか、


「本当だ、菅野なんか大人っぽくなってるぞ、いったい誰に大人にしてもらったんだ〜?」

「んなっ!永倉さん何言ってるんですか!」

「総司てめぇ表でやがれ!」

「原田さんやめてくださいよ!!」

「え?剣の稽古ですか?いいですよ」

「沖田さんも乗らない!」



「てめえらうるせえよ!!」



土方さんが怒ったあっっ!

近藤さん笑ってるし、あ、ちょっと面倒になってきたぞ。

なんて思うけれど私の頬も緩んでる。



「菅野、茶、おかわりだ」

「土方さんさっき渡したばっかりじゃないですか」

「喉がかわいてんだよ、茶、はやく」

「土方さんたらかまってちゃんなんだからぁ」

「だまれ総司」






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