歴史の星空に飛び込んで
なるほどな、ってなんですか嫌な予感しかしないんですけど。
身の危険を感じて一歩下がると、土方さんは二歩私ににじり寄って本当にくっつくんじゃないかってくらいのところから私を見下ろした。
「桂のとこにいたおまえは本当にただのチビのクソガキだったのに、
こうも成長するもんなんだな。驚いたぜ」
チビとかクソガキとか言われてるけど今は逃げたほうがいいような気がする。
いや、恐すぎて目も離せないし逃げれないんだけど
何これ土方さん鬼の副長やりすぎて変な技習得したんじゃない?
「まぁ俺から言わせればおまえなんてまだまだガキだがな」
「さ、さっきから聞いてればおまえとかガキとか貧乳とか!」
「貧乳は言ってないぞ」
「目が言ってます!」
「俺は変態か!」
「違うんですか?」
「違うわ阿呆!」
言い出したらきりがないような気がする。そんな中土方さんは怒ってから急に動いた。
そして私はぐいっと腰を抱かれ耳をカリッと
「ひゃっ」
か、か、かか、噛まれた!?
「な、なななななな!!!」
ど、どどうしよう私変な声出しちゃったよ土方さんなんかを相手に。
土方さんは優越感丸出しの笑み浮かべてるし。
「ふん。そうやっておとなしくしてればいいんだ」
「キャラかわってますよ土方さん!」
耳を抑えながら土方さんを睨む。
く、くそ〜!
すごい悔しいぞ!!
「ひ、土方さんの変態!色魔!鬼畜!」
「なんとでもいえ、今俺は気分がいいからな」