歴史の星空に飛び込んで


「それはよかった」

桂さんは頷くように笑う。

「さあ、行こうか」

「はい」



会合ってどんなことをするんだろう。会議みたいなものかな、何も喋らないようにしよう。


久坂さんは行かないらしい


ちょっと残念とか思った。



桂さんの後ろについて行きながら私は桂さんを見つめた。

歩くの速いし、なんていうか、足音がしない、そんな気がする。



新撰組が来た時も、逃げるの速かったし、どんな生活してるんだか


悪い人ではないんだろうけど

それはよくわかるんだけど


俯きかけて、桂さんとはぐれる気がして少し小走りに桂さんを追い掛けた。






< 56 / 565 >

この作品をシェア

pagetop