歴史の星空に飛び込んで
彼等の秘密
***
「沖田さんー、入りますよー」
スーと沖田さんが休んでいる部屋の障子を開ける。
斎藤さんは仕事があるから、と私をここまで案内してどこかにいって、
私一人、沖田さんのもとにやって来た。
「ああ、菅野さん」
沖田さんはこちらに背を向けて布団の上に座っていて、振り返って私を見ると、安堵したように微笑んだ。
「寝てないでいいんですか?」
部屋に入って布団の隣に座り込む。
「だってもう大丈夫なんですもん」
私の方を向き直りながら沖田さんは退屈そうに顔を歪める。
「駄目ですよ。悪化したらどうするんですか」