銀の野獣

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感動の再会から30分。


理事長室にある ふかふかなソファーに座りながら、紅茶を飲んで たっちゃんと他愛ない話をしていた。


たっちゃんこと
神崎達也（ｶﾐｻﾞｷﾀﾂﾔ）



昔、金髪のオールバックだった たっちゃんは 今は随分 落ち着いて 教師らしく 黒髪になっていた。


少し ホストにも見られるが、チャラすぎなく とても整ったその顔立ちから 現在28歳という年でも まだまだ 大学生に見えるぐらいだ。



そんな たっちゃんは、実は私の 従兄弟。


格好良くて、頼りになると 自慢の従兄弟だか、 逆に なんで 私は平凡なんだと 少し神様を恨んだり…


まっ別に 顔にこだわってないからいいんだけど。



ｺﾝｺﾝ


そのとき理事長室のドアをノックする音が響いた。


「入れ。」


たっちゃんの一言で入ってきた人物はーー…


「零…？」