銀の野獣
「ここだ。呼んだら入ってこい。 」
私の頭を ポンと叩くと 騒がしい教室の中に入っていく。
「せんせ~今日 転校生 来るって本当ですかぁ~?」
「まじ!? また野郎 増えんのかよっ
パシリにしようぜ
ギャハハハ」
教室の中の声がはっきりと聞こえてくる。
私を パシリになんかしたら 零に殺されるから止めたほうが良いと思うけどね……。
っていうかそろそろ零が……
「…てめぇら うるせぇ。」
やっぱり。
ドスの効いた低い声で 男子生徒を睨んでる。
みんな怯えてるじゃん…殺気まで出してるし。