銀の野獣
「おーい聞いてるぅ?」
あんまり無視するのも可哀想だからなるべく優しい声色で応えてあげた。
「私は転校生だから危なくないよ?」
「へぇ~そうなんだっ!! 名前なんて言うの?」
男の子が首を傾げて聞いてくる。
この子 礼儀がなってないな……
「人に名前聞く前に自分が名乗るのが普通じゃない。」
すると 男の子がこれでもかってほど目を見開き、パチパチと瞬きをさした。
「僕のこと知らないの?」
「初対面なのに知るわけないじゃない。」
私は思ったことをそのまま口に出した。
初対面で名前がわかるなんて どんなエスパーだっつうの。
「珍しいな……あっ僕は 楠木蘭(クスノキラン)だよ。君は?」
最初に何かボソッと言ったような気がしたが 聞き取れなかった。
蘭って…名前まで可愛いんだな。
あんまり無視するのも可哀想だからなるべく優しい声色で応えてあげた。
「私は転校生だから危なくないよ?」
「へぇ~そうなんだっ!! 名前なんて言うの?」
男の子が首を傾げて聞いてくる。
この子 礼儀がなってないな……
「人に名前聞く前に自分が名乗るのが普通じゃない。」
すると 男の子がこれでもかってほど目を見開き、パチパチと瞬きをさした。
「僕のこと知らないの?」
「初対面なのに知るわけないじゃない。」
私は思ったことをそのまま口に出した。
初対面で名前がわかるなんて どんなエスパーだっつうの。
「珍しいな……あっ僕は 楠木蘭(クスノキラン)だよ。君は?」
最初に何かボソッと言ったような気がしたが 聞き取れなかった。
蘭って…名前まで可愛いんだな。