今日も明日も…私はあなたに恋をする。
「葵君はどうして私を助けてくれるの?さっきも…今だって…」
目に涙がまだ溜まっている。
まだ先程の事が頭から離れないんだろう。
「それは…」
お嬢様、少し俺に勇気をください。
「僕がお嬢様の…」
どうかあなたを守りきる勇気を…
「専属執事だからですよ」
そして
この貴方への気持ちを
恋と呼ばせてください。
…そうだよな。
俺は"お嬢様"の執事。
"有島様"の執事ではない。
俺がやるべき事はただ一つ。
お嬢様の願いを聞き入れること――――