今日も明日も…私はあなたに恋をする。


「お帰りなさいませご主人様っ」

「…っ」


数回、いや数十回練習した時のこと

―――
―――――


「お帰りなさいませご主人様!」


「ダメダメ!ハートがひび割れてる」



「もうやだー!!恥ずかしいっ」



結構疲れてんな。ま、俺も数十回指摘し続けて結構疲れてきた。


「…そろそろ休憩するか」

「ホント!?」


「あぁ。なんか食べ物持ってくるわ」


俺は優海の部屋から出た。
食べ物なんて口実。

ホントはあんな姿の優海と二人きりで気がへんになりそうだったんだ。


「おぉ〜葵君じゃないか」
…げっ、有島様…

「元気かい!昨日の今日で疲れてはいないかい?」

「元気ですよ。有島様もお元気そうでなによりです。」

にこっと微笑んで話を終わらせようとする……が


「そういえば学校は楽しかったかい?優海が文化祭の出し物を決めるとか言ってたよ」

話長いな〜

「はい。日本の高校はとても楽しいですね。充実しています。」


ゲッ…この流れは…

「文化祭は何をやるんだい?仕事を休んで見に行こうと思って!」


キタ――!!


優海…ピンチだぞこれは…

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