今日も明日も…私はあなたに恋をする。
2人で一緒に教室までの廊下を歩く。
私はどこかで三浦が見てるんじゃないかと思って怖くて仕方がなかった。
「優海、ここで待ってて」
教室の近くの廊下で立ち止まった葵。
突然の事に驚く。
「一緒にいるの…見られたくないの?」
「違うよ…そんな格好で教室入れないだろ?」
あ…
破かれたワイシャツに葵のブレザー
これじゃあ入れないな。
「だからここで…」
「ごめん葵…まだ怖いの…」
葵が話してるのを聞かずに言ってしまった。
ごめんね葵、困ってるよね。
でも1人はちょっと怖いんだ…
「わかった。」
葵はフッと微笑むと私の手を握ったまま
「三井さーん」
と呼んだ。
待ってましたと言わんばかりの勢いでみっこが飛び出してきた。
「優海っ!!」
ものすごい力で私はみっこに抱き締められた。
「大丈夫だった!?……大丈夫じゃねぇな…」
私をじーっと見つめてからだんだんみっこの表情に怒りが満ちてきて…
「三井さんには助けられたよ」
ありがとう、と葵が頭を下げている。
「私は何もしてないよ」
にこっと笑い、2人の荷物を取ってくると言ってみっこは教室に入っていった。
「みっこに助けられたって?」
あぁ。と葵は事の次第を教えてくれた。
私がなかなか帰ってこないのを心配していたら
あっ!!と言ってみっこが葵に近づいてきたこと。
「大変だこの学校の生徒会長は三浦悟志だ」、と。
優海が危ないと知らせてくれたこと。
「それで慌てて優海のもとへ駆け付けたんだ。」
彼女のおかげだと、葵はすごく感謝していた。