今日も明日も…私はあなたに恋をする。


有島家を出る前日――


修治さんはずっと咲子様といることを許されました。

私は近くでお2人を見てきたからわかりました。


咲子様は幸せそうにしていたのです。


2人は肩を寄せ合い寄り添っておりました。


「ごめんな…ごめんな咲…」

修治さんは咲子様を見つめて泣きながらそう繰り返していました。



そして―――


修治さんは有島家を出ていきました。―――



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――――
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そんな…

そんな過去があったなんて…


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