今日も明日も…私はあなたに恋をする。

「どういう意味…?」


「おそらくお嬢様が他に男を知る前に、有無を言わせず婚約させる気です。」


「男を知る…ってどういう意味?」

葵君は一体何を…


「こういう事ですよ」



葵君の手が私の腕をくいっと引っ張って…

彼の手が背中と頭にまわされて…


唇に生暖かい感触。


「…んっ」


私葵君にキスされてるの!?

目の前には綺麗な顔で…ってなんで私にキスしてるのよ〜


「わかりましたか?」


私の唇から離れると葵君は妖艶に微笑んだ。


そっか。私の質問に答えてくれたんだね。
男を知る…ってこういう事か。


これも執事の仕事なのかな…。



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