今日も明日も…私はあなたに恋をする。
「と、言うわけだ。これから娘の事を色々任せたぞ葵君。」
「かしこまりました」
「さ!紹介も終わったし優海、お前はもう部屋に戻りなさい。」
「あなた…あの話は?」
「今はいいだろ、まだ日はあるんだから。」
両親が話したがっているのは多分、婚約の事だろう。
私あんな変態と絶対婚約なんかしないし!!!
それより!今の私は目の前の美男子について色々知りたいのだ。
葵君には絶対何か秘密がある気がする…
「どうかしましたか、優海お嬢様」
目の前の葵君がクルっと振り返る。
私が部屋に戻ろうとしないから不思議に思ったのかな。
「あ、葵君。よかったら今から私の部屋に来ない?」
後になって何言ってるんだと後悔したけど、
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
葵君が小悪魔な笑顔でこう返してきた。