今日も明日も…私はあなたに恋をする。
『お嬢様の専属執事を募集している』
という情報を知ったのは、
1年間のイギリス留学を終える頃だった。
――――
「葵!お前執事の仕事やりたいっていったっけ?」
突然、留学仲間の純也が聞いてきたのだ。
「ん?あぁ。働く所が見つかったらな。」
「あるみたいだよ」
「まじ!?」
「うん。有島家って知ってるか?そこのお嬢様の執事を探してるらしいぜ〜」
"有島家"!?
…後になってわかった事だが、純也の親が警察のお偉いさんらしく、
付き合いのある有島家当主にその話を聞いたとか。
「俺そこで働きたい!」
じいちゃんのこと知ってるかもしれないし。