今日も明日も…私はあなたに恋をする。
「忘れていたのか?このパーティーは娘の婚約者を決めるためのものだ。」
「…はい。」
「私が壇上に上がる。それが合図だ。そうしたら娘を前に連れてきなさい。」
婚約者もアンタが勝手に決めちまうのかよ…!
でも俺はそんな言葉を有島様に言えるはずもなく…
「…わかりました。」
「よし。婚約者だがな、今のところ有力候補がいる。」
有島様は目線を俺からはずした。
俺もその方向へと目を向けた。
「三浦商事の跡取り息子、三浦悟志君。」
…いかにも女好きそうな遊び人に見える。
「小澤ホテル、御曹司の小澤芳人君。」
あ〜あの人世界に企業を広げている小澤グループの!!
…でも金遣い荒くて評判がイマイチなんだよな
「最後にもう一人…今日ここには来ていないみたいだが…」