今日も明日も…私はあなたに恋をする。


「忘れていたのか?このパーティーは娘の婚約者を決めるためのものだ。」


「…はい。」


「私が壇上に上がる。それが合図だ。そうしたら娘を前に連れてきなさい。」


婚約者もアンタが勝手に決めちまうのかよ…!


でも俺はそんな言葉を有島様に言えるはずもなく…


「…わかりました。」


「よし。婚約者だがな、今のところ有力候補がいる。」


有島様は目線を俺からはずした。


俺もその方向へと目を向けた。



「三浦商事の跡取り息子、三浦悟志君。」


…いかにも女好きそうな遊び人に見える。


「小澤ホテル、御曹司の小澤芳人君。」


あ〜あの人世界に企業を広げている小澤グループの!!

…でも金遣い荒くて評判がイマイチなんだよな


「最後にもう一人…今日ここには来ていないみたいだが…」





< 92 / 173 >

この作品をシェア

pagetop