へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
「どうもありがとうございました」

見つめてくるレイさんに再びお礼を言って立ち去ろうとした。

「ミエがあんたたちに気付いてあわてて追いかけたんだ」
レイさんが言う。

「だから、あんたを助けたのは今度はミエだからね」

今度は?

ボク、前に誰かに助けられたのかな?

「レイ、いいから」

「でも・・・」

二人の会話の感じは、
ボスと手下
という関係には見えなかった。

小学校が一緒だった市原くんの説明とちょっと違う気がした。

「ミエちゃん、ありがとう。助かったよ」

ミエちゃんにもお礼を言った。

「うん」
頷くミエちゃんはやっぱりカワイイ。

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