へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
・・・

・・・

「・・・着いたわよ」

瞳ちゃんの小さな声で起こされた。

起こされた?

瞳ちゃんから酔い止めの薬をもらって、
それから――

いつの間にか眠ってたのか。

気付けばフミエちゃんの肩に頭を乗せていた。

あわてて姿勢を正す。

「ごめん」
と言ったけど、フミエちゃんはまっすぐ前を見ているだけだった。

< 154 / 212 >

この作品をシェア

pagetop