へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
「キミがいじめに遭っているのを彼女が助けた話を教えてあげた時はくやしがってたよ」

それで、街で助けてもらった時に

"今度はミエが助けたんだ"

ってレイは念を押したんだ。

なんでミエちゃんはボクのことなんかをそんなに気にするんだろう?

「キミ、他のクラスのコに告白されただろう?それを教えてあげた時は、ミエは複雑な顔をしていたよ」

情報通だったのは、ミエちゃんじゃなくてレイだったのか。

そういえば、あれがきっかけだったのかな?

それとも違うのかな?

「なんでフミエちゃんとミエちゃんは仲が悪くなっちゃったんだろう?」

そう口に出して言うと、レイがボクの顔をまじまじと眺めた。

綺麗な顔で見つめられるとドキドキする。

なんでレイ・・・いつの間にか呼び捨てだし・・・とこんなに話し込んでるんだろう?

不思議な思いがした。

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