へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
だいぶ行ったところで行き止まりの路地の奥に一団を見付けた。

フミエちゃんが手を膝について肩で息をしている周りで、ヤンキーたちが転がっていた。

上半身だけ起こしてるヒト、大の字に寝てるヒト。

フミエちゃんがやっつけたんだろうか?


すごい。


すぐにそうじゃないことに気付いた。

僕は探しつつ小走りで来たけど、このヒトたちは全力で走って来たんだ。

みんなハアハア言ってる。

でも、こんなヒトたちでも体力が回復してくるだろう。

急いで逃げなくちゃ。

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