へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
僕は恐る恐る声を出した。

「フミエちゃん」

フミエちゃんは気付いて、顔をあげた。

「行くよ」

僕がそう言うと、フミエちゃんは地面に転がったヤンキーたちを避けながらこっちに向かって来た。

その動きに気が付いた何人かが、

「待てよ、コラ」
とかなんとか言いながら起き上がり出した。

「急いで」

手を差し延ばす。

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