へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
「なんだよ、俺らの獲物だぞ」

「後から来て、持ってくんじゃねえ」

口々に言いながら、ヤンキーたちが立ち上がる。


その時、通りの入り口から人が走り込んで来た。

後からももう一人。

街灯の明かりで、それがシバちゃんとレイだとわかった。
シバちゃんは、真剣な顔をしていた。

いつも僕をいじめる時のような


つまらなそうな顔ではなかった。


レイも、昼間一緒にいた時の顔とは違って見える。

修羅場ってやつを何度も経験してるんだろう。

< 197 / 212 >

この作品をシェア

pagetop