へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
ミエちゃん。

なんで僕のことなんか好きになったんだろう。

ミエちゃんのかわいい笑顔はいくつも思い出すことができる。

でも、僕が背中を見せていた時は?


どんな顔をしていたんだろう?


ミエちゃんとも、きちんと話すことなく卒業してしまった。

僕の恋は"へたれ"のままだった。

高校はみんなとはバラバラ。

もう会うこともないのかもしれない。

リビングで卒業アルバムを眺めているお母さんのそばで、僕は卒業文集をめくっていた。

ミエちゃんのページ。

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