へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
お母さんが指差していたのは、まさにミエちゃんだった。

なんで?


良く見ると、指先は幼いころのミエちゃんに置かれている。

「なつかしいわぁ」

なつかしい?

「お母さん、ミエちゃん知ってるの?」
と言うと

お母さんはものすごく驚いた顔をした。

「あなた覚えてないの?」

そして、フッと優しい顔になり

「あなたらしい」

と言って微笑んだ。

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