あなたの小説が 本になりますよ!
嘘も方便
「全部 詐欺だよ。」

旦那が言う事には
私の小説が 本になる事自体 詐欺の一環だったのだ。

さらには 旦那が俊さんから、やらされていた作家選び、
ネットで小説を配信しているサイト、
CDデビューを勧めるサイトでさえ、
いわゆる グルなのだ。

「小説配信サイト○○○」
「あなたも今日から編集者」
「今からでもできる一攫千金」

これら全部、しゅんさんの 自作自演によるものだったのだ。

「実は 全部 詐欺っちゅうかその、、 本当に売れなくても、
 アドレスとれれば 広告費で稼げる副業タイプのサイトで、
 マジに成功しちまった例がつながったものなんだ。」
旦那の言う事は ややこしい。

「棚から牡丹餅?  いや、瓢箪から駒?
 人任せで、アフェサイト組んでいる内に 実際に売れちまったのが、
 ユキの作品なわけだ。  要は サイトは嘘っぱちでも ユーザーが
 マジにのめりこんで 成功例 たたき出しちゃったって ことなんだ。」

そりゃそうだ。 たぶん 私の作品のクオリティ抜きにしても
みんなが 嘘のサイト絡みで 躍起になれば 偶然 売れる事も あるだろう。

「そこでだ。 おれは、、、これ 続けるよ。」


 
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