サクラ咲ク



ゆっくりと、瞳を閉じる。


星の光が、月の光が、瞼の裏で残像となって暫く光っていた。


それが全て消えた時、そこは真っ暗な世界になった。







「…さよなら、」








さよなら、私の世界。











前に倒した体は、ふわりと、気持ち悪い浮遊感を感じた。






ビルから真っ逆さまに落ちる途中で、私は意識を手放した。










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