サクラ咲ク



「・・・監察の総力をあげても、足がつかない術があるなら、やはり忍術の心得がある者だと考えるのが妥当・・・酒井悠希が間者である可能性は極めて高いでしょう。」




「山南さんまで!!!!!!悠希のこと、娘みたいだって言った癖に!!!!」






藤堂さんの叫び声に、もうやめて、と泣きたくなる。






「いい加減になさい。平助。私情で判断を怠って、そのせいで組織壊滅したことのある歴史は多々ある。」





「・・・くそっ・・・・!!」





涙混じりな藤堂さんの声に、視界が真っ暗になるのを感じた。







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