サクラ咲ク












「信用はしてましたよ。ただ、信頼は、してませんでしたが。」










私の手から滑り落ちたやかんが、音をたてて割れた。



その破片が廊下に散らばる。






「何者!!!!!!」





音をたてて、襖が開く。








なんだ、そういう事か。



最初から、そういう事だったんだ。







向けられた刀の先を、ただ見つめる。










「悠希・・・・・もしかして・・・・聞いてたのか?」








儚く揺れる藤堂さんの声。









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