サクラ咲ク



少し進むと、血に塗れた浪士が飛び出してきた。




「何者だ!!!…お、女!?何故女がいる!?」



驚きながらも刀を向ける浪士に、そっと微笑む。




そして、一瞬で刀を抜き、
次の瞬間には浪士の刀が吹き飛んだ。





「…邪魔しないで。」






丸腰の浪士の喉元に刀を向ければ、怯えたように何度も頷いた。






「……………平助!!!!」






近くで、誰かがそう叫ぶのが聞こえて、我に返る。



平助…
藤堂さん?


藤堂さんに何かあったの?




刀をしまって、声を頼りに走り出す。





そして、血に溢れた場所で、懐かしい姿を見つけた。





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