サクラ咲ク
「しかし…君は…」
戸惑ったように声を揺らす近藤さんを、強く見つめる。
「私は、壬生浪士組の隊士です。援護に、行かせて下さい。」
近藤さんは困ったような顔をしたが、すぐに真剣な瞳になった。
「二階に総司がいる。援護を頼む。」
認めて、貰えた。
そう思って、小さく笑う。
「…必ず、役にたってみせます。」
血に塗れた床を蹴って、部屋を飛び出す。
向かってくる浪士たちには、容赦なく刀を振るう。
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