サクラ咲ク



「御主、何奴!?」

「その羽織り…新撰組か!?」



新撰組?



…そうか。
この羽織、ずっとどこかで見たことがあると思っていた。



新撰組。



『壬生浪士組』は、『新撰組』だったのか。





「…まぁ、どこだって今更ね。」





呟いて、少し笑う。





「笑うとは何事だ!?女子のようだが、新撰組ならば関係ない!!!」



「かかれ!!!!」




3人の浪士が向かってくる。
刀を構えた瞬間、頭は嫌に冷静だった。




――傷つけずに、なんて思ってるの?





頭は、理解してるの。






――人の命を背負う、覚悟がある?








もう、逃げるのは、やめよう。




刀を持つ者として。







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