サクラ咲ク
刀を振るえば、赤が散る。
うずくまる三つの赤に、刀を再び向ける。
怯えたような瞳に、にっこりと微笑む。
「沖田隊長は、どこ?」
問えば、さらに彼らはガタガタと震える。
「ねぇ、教えてよ。」
深く、笑う。
「あ…あ…そこの、部屋で…」
指さされた部屋は、嫌に静かだが痛いほどの殺気が溢れていた。
「…私の仲間を少しでも傷つけたら、容赦しないから。」
それだけ言って、私は殺気に溢れた部屋へと足を踏み入れた。
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