サクラ咲ク
巡察は何事もなく終わり、帰ってきた時には一番隊の人たちと大分仲良くなれた。
みんな私より年上の人ばかりだけど、優しくて面白い人ばっかり。
「では、各自休憩を取って、道場に集まって下さい。」
沖田さんの言葉に、とりあえずは解散する。
道場ってことは、稽古かしら。
「悠希、汗流しに行こうぜ!」
「あ、はい!」
数名の一番隊の人たちに誘われて、一緒に井戸に向かう。
「…………………ッッッ!?」
って…
え?えっ!?
汗流すって顔じゃなくて体!?
井戸では褌姿の人たちが水を体に浴びていた。
「悠希ィ~?汗流さねぇのか?」
いやいやいや!
無理ですから!
私、女ですから!!!!
てゆーか、私、性別の誤解解かなくていいのかしら…
「か…顔だけでいいです。」
そう言って手に水を組んでバシャバシャと洗う。
うん!気持ちいい!!
.