サクラ咲ク



「原田さん、ほっぺが赤いですよ?永倉さんは髪がぼさぼさだし…藤堂さんに至っては気を失ってますが…どうかされたんですか?」



騒ぎを聞き付けて部屋にやって来た沖田さんが理解に苦しむ部屋の状況を見て尋ねた。




「「悠希にやられました。」」


「ちょっと!人聞き悪いこと言わないで下さいよ!!大体、藤堂さんが気絶してるのは私のせいじゃないですし!!!」




声を揃えて言う原田さんと永倉さんを、私は思いっ切り睨みながら言う。



確かに、原田さんのほっぺを赤くしたのは、私が叩いたからだし、

永倉さんの髪がボサボサなのは私と乱闘したから。



だけど藤堂さんは、私から逃げようとした二人が押し飛ばしたからだもん。



私は悪くない!!!…はず。





「それにしても、悠希おもしれぇな!俺と組まねぇか?」


「嫌です。原田さんみたいなエロ大魔神。」


「えろ?」




首を傾げる沖田さんに、しまった!と思う。


思いっ切り横文字だし!!
しかもよりによってこんな単語だし!!!!




「へ…変態ってことです!!!」



慌てて訂正すると、原田さんはショックを受けたような顔をした。





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