サクラ咲ク
「変態…ぱっつぁんー!!悠希が俺に冷てぇよー!!」
うわぁぁぁん!と泣きまねをする原田さんに永倉さんがそっと近づいた。
「左之…お前は俺より悠希のほうがいいのか…?あの日誓い合った絆は、こんなもんなのか!?お前の相方は俺じゃねぇのかっっ!?」
よよよ…と泣きまねをする永倉の肩を、原田がガッチリと掴んだ。
「違う!!俺にはお前だけだ!!!」
「左之…!!!」
「ぱっつぁん…!!!」
「…気持ち悪い茶番は余所でやって下さい。」
熱く抱き合う二人をバッサリ切り捨てた私に、沖田さんはクスクスと笑った。
「素晴らしい友情でしたねぇ…」
「沖田さんまでやめて下さいよ…」
はぁ、と思わずため息をついた。
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