紫陽花の恋、紙飛行機にのせて。
それから2週間、学校でも私は浮いた存在になった。



先生は、病気を気遣ってくれるのか、私に何一つとしてクラスの仕事をくれなかった。



体育のボール運びもさせてくれない。


「病気が悪化したら困るだろ?」


そう言って。



そして、黒板消しもしなくていいと言われた。


「大変だろ、しなくていいぞ」


そう言って。





だけど、みんなの視線が痛い。




表では、先に帰っていいよー、私がしておくから、




そんな事言うくせに、陰では愚痴をこぼしてる。






自分から言ったくせに――…
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