紫陽花の恋、紙飛行機にのせて。
そしてついには掃除までしなくていいと言われた。
学校に行きたくない…
いつの間にか、そう思うようになった。
「今月、春野さんってばまだ給食費出してないのよ」
「昨日電話したんだけど、出なくって…」
「どうなさいますか?校長先生…」
延長していた給食費を払いに職員室に向かったら、こんな会話が耳に入った。
「う~む…」
私は思いっきりドアを開けた。
「あ、春野…」
「先生、遅れてた給食費です」
「まったく…来月はちゃんと出しなさい」
「はい、すみませんでした」
職員室を出ようとした、その時――…
「俺だってあんな病気の生徒、受け入れたくなかったんだよ」
「佐藤先生も大変ですね」
「本当だよ、まったく…」
そっか。
私なんて、学校からも必要とされてないんだ。
じゃあ、私の居場所は何処にあるの――…?