女戦士とサムライ恋史
四人分の涙
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「愛之助!」
急いで振り向くとお華ではくお静がいた。
「お静──…また来たのか」
前にちゃんと断ったのに…
しつこい。
「愛之助。会ってほしい人がいるの。少し来てくれる?」
「やめておけ」
犬君が現れた。
「愛之助、今日はお華が帰ってくる日だろう。文にかいてあった」
「ん…」
「お華………?誰なの?」
「…お前に関係ない」
愛之助はお静を少し睨んだ。
「少しだけよ。きて!」
愛之助の腕を無理矢理引っ張って行ってしまった。