女戦士とサムライ恋史


そして
剣道場の生徒はみんな寮に入っている。





「愛之助!」




ひょっこりお華が顔をだした。




「お華!」



「今日、おはぎ食べていいよって。買いにいこ」



「本当か!?いくいく」




お華が愛之助の手をとった。



「おい。愛之助…」





低い声───。





「あ…犬君さん!」


「犬君!剣道場を抜け出してきたんでしょ。父上にお怒りをかうよ。…愛之助いこ!」





お華は先に駆け出した。




< 7 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop