幸せの道へ[*続*先輩♀×後輩♂]
そんなことはもう絶対ないんだって思うと、

また泣きそうになる。


ちょうどその時、誰かが私たちを呼んだ。

『紗羅ちゃん、凜ちゃん。』

いち早く反応したのは、凜だった。

「あ、一哉くんだ!」

そう言って今度は高杉さんの元へ走って行った凜。

「高杉さん、どうしてここに?」

そう聞くと、凜を抱き抱えたまま私の近くに来た。

『待ち合わせ時間になっても全然来ないからさ』

「ぇ、あっ、ごめんなさい。」

そういえば、今日は予定があって

時間が余り過ぎたから凜と散歩してたんだった。

すっかり忘れてた。

『いや、無事だったんなら全然いいけどね。』

「すいません…汗」


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