星がくれた奇跡
「学食くらい払うよ」
「いいって」
「だって・・」
「いいよ」
そういってから翔はもうお金を払っちゃって・・・。
あ、そうだ!
「はい」
あたしは飲み物をあげた。
自販機で売ってる飲み物だけど。
「サンキュー」
受け取ってくれた。
なんか・・・二人でご飯って変な感じ。
いつもは美樹と輝と4人だからな。
「ねぇー」
「ん?」
食べてる時に会話がなかったから話しかけてみた。
「翔ってモテモテだね」
「急になんだよ」
そう言って翔はちょっと笑った。
「女子がめっちゃ見てるよ」
「そっか?」
「うん」
すごいモテモテなのに自分で気づいてないらしい。
「一緒に居てすごい視線感じる」
「それって俺だけじゃねぇーよ」
「へ?」
すごいマヌケな声を出してしまった・・。
「優のこといいなぁーって思ってる奴多いよ」
「嘘だぁー!あたし馬鹿呼ばわりされてるもん」
それは絶対ないと思う!
「そこがいいんだよ」
え?
馬鹿のどこがいいのかわかんない!
まったく意味分かってなくて考えてたら・・・
「優って背小さいほうじゃん?」
「うん・・・?」
確かに小さいほうだけど・・?
そこ関係なくね?
「それに、危なっかしい」
「え?」
「目が離せない」
「えー!?」
「だから、守ってやりたいって思うんだよ」
え?え!?
あたし・・・そんな風に見られてた!?
なんか、意識しちゃう!!
「で、でも・・あたし全然かわいくない」
可愛い子だったら男子はそう思うだろう。
あたしなんてまったくかわ―・・・
「そこらへんの女よりかわいいぜ」
えーーー!?
嘘嘘!?
そんな思うはずない。
「お世辞じゃん」
「違げぇーよ」
「でも、ありがとう。なんか嬉しいや」
一応あたしも女の子だから、かわいいって言われてやな気はしない。
たとえそれがお世辞だとしても・・。
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