星がくれた奇跡
あれからずっと黙ってばっかで・・・
あたしは黙ってるのはなんか居心地が悪くて、なんか言わないとって思った
「あ、あのさ・・あ!え、えっと」
「なんだよ」
翔は優しく微笑んだ。
えーっとなんも考えないで言ったから・・・・
どうしよう!
マジ思いつかない!!
そんとき下を見たら、あたしはぬいぐるみを持ってた。
これだー!!
「かわいいでしょ!プリティーちゃん!」
そういって翔から取ってもらったぬいぐるみを前に出した。
そしたら・・・
「おまえ・・センスなっ!」
翔がめちゃくちゃ笑う。
「い、いいじゃん!かわいいだろ」
キモカワだけどね。
カワって入ってるからかわいいんだよ!
「かわいいなー」
「ちょ、めっちゃ棒読みじゃん!」
かわいいと思ってない翔は「うん。かわいいよー」って棒読みで言う。
無理してかわいいって言ったらプリティーちゃんがかわいそうだ!
なんて思ってたら、
「キモカワー」
翔が目の前にあるプリティーちゃんにいった。
今、ちゃんとかわいいって言ったな!
おし!イイ子だ!!
「翔はいい子だ!」
ぬいぐみを使って話してみた。
「イイ子だろ」
自分で言った!
「いい子だねー」
今度はあたしが、
「棒読みかよっ!」
「あはは」
「なんだよその声は」って笑われた。
それにしても‐・・・
「星キレイだね」
さっきから本当に何個もの星。
キラキラ輝いてて・・・目が追ってしまう。
あの星はなんだろう?とか思ったり。
家に帰ったら星のことでも勉強してみようかな?って思ったりもした。
でも、きっと飽きるから・・
「星の事教えてよ」
「あんましらない」
「いいよ」
「勉強したら教えちゃる」
「うん」
「うん」って笑いながら言った。だって・・・
「ちゃる」ってどうよ!!

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