星がくれた奇跡
あ!そっか、この人は用事でもあるのかな?
そう考えたあたしは、
「あの、これ落としましたよ」
本人の物かどうかもわからないのに、ポンポンと
言ってしまった。
でも、茶髪男子はストラップを見た瞬間・・・
「これ、俺の!拾ってくれたん?」
「あ、はい」
「ありがとう」
あたしは、茶髪男子にそのストラップを近づけると、
あたしの手からそのストラップを受け取る。
・・・・!
こうしていられない!
あたしは、今日入学するってことをすっかり忘れてて
早く友達つくらないと、3年間一人になる!って思って、
「あ、じゃあ!さようならー」
あたしはその場から離れた。
急いで教室へ行かなきゃ!!
長い階段おを上がって・・・
やっと、教室に着いた・・。
それにしても、階段きつい!
気持ちを変えて、教室のドアを開けたー・・・、
そこはどこを見ても、グループ!
あたしは一足遅れたらしい。
一生孤独な人生を送るの!?
そんなのやだーー!
でも、今さらグループ入れてって言うのはなんか
やだったから、あきらめた。
そっと、自分の席についた・・。
そしたら、
「ねぇー!」
あたしの席の前の子に話しかけられて、
「ん?」
疑問っぽく聞いてみた。
でも、こんな美人さんに話しかけられるとは!
「あのさ~あたしこの学校友達いないからさ、友達になってくれない?」
まさかのお誘い!!
「いいよ!」
「マジ!?」
「うん!あたし引っ越したばかりで友達いないんだ」
「そうなの!?」
「うん」
「じゃあ、よろしく」
「よろしく!あ、優って言ってね」
「あたしは美樹」
入学早々諦めてたけど、美人ちゃんと友達になることができた。

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