星がくれた奇跡
あたしの未来に翔はいる?
あたしの隣に翔はいる?
それとも・・・・
あたしは寝ている間にいろいろな夢を見た。
あたしの隣に翔がいた夢。
それと・・・とっても美人な人の隣に翔がいた夢。
どれが本当?
何が本当で何が嘘?
それは・・・あたし次第。
この先を変えていくのもきっとあたし次第。
そして、翔次第。
「優!もう早く起きて!」
起きてても、目を開けなかった。
でも、お母さんに肩を揺らされてるから起きなきゃいけなくて―・・・
「おはよ」
「おはよう」
あたしを起こしてすぐにリビングに戻った。
今はもう真夏で・・・暑い。
着替え終わってリビングに行ったら・・・・
「お母さん・・・暑い」
なんともエアコンがついてない!!
「だってーお父さんまだ起きてないでしょ」
「いいじゃん。つけようよ」
「だめー!ホコリ取ってから!」
いっつも起きるのが遅いお父さん。
早く起きてホコリを取って!
でも、中々起きてくれなくて・・・・
「いってきまーす」
フラフラしながら家を出た。
それにしても・・・暑いって!
本当、クラクラするよ。
暑い道を歩いてたら、肩をバンッと叩かれて・・・
「痛ったぁー」
後ろを向いたらなんと・・・翔!?
「はよ!」
「おはよう~」
なんでこんな暑いのにこんな元気いいの!?
「なんだよ。気分悪りぃーの?」
「エアコン」
「あ?」
「エアコンつけて・・・」
呪いをかけるかのようにフラフラ歩きながらブツブツ「エアコン」って
言い続けた。

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