星がくれた奇跡
あれから、何分経った？
あたしは、なんと・・・本当に迷子になってしまった。
どこを見ても動物だらけ・・・
まぁ、そりゃあそうだけど！
すごい不安なんだけど！！
なんとなくこういう時ってじっとしてたほうがいいと思って
近くのベンチに座った。
周りは、カップルと子供連れの家族、動物だけ。
なんて運が悪いんだろう。
こういう緊急時にケータイを忘れてしまった。
なんだか、カップルたちを見てると翔がすごい恋しくなった。
翔・・・。
飽きれて帰っちゃったかな・・・。
あたしはそっとベンチを立った時に。
「優ー！？」
翔の声がした。
「翔！？」
「優！？」
翔はあたしを見つけて走ってきた。
そしたら、
「よかった。ごめんな一人にして」
翔はあたしを抱きしめた。
「あ、あたしが悪いから・・・ごめんなさい」
翔は、あたしをベンチに座らせた。
「もう大丈夫。」
「うん・・・でも」
「でも？」
「なんでここだってわかったの？」
ここの動物園はすごい大きくて、観光スポットとかでも有名なくらい広い。
「んー・・愛の力だな」
なんて笑ってる翔を見て、本当に愛の力かもって思った。
この人を好きになってよかったって心から思う。
「優」
「ん？」
「早いけど、飯食いに行かね？」
「うん！」
翔はあたしが立ったら、手を繋いでくれた。
「また、迷子になったら優泣くからな」
翔は意地悪く言う。
「な！泣かないもん！もし迷子になっても愛の力で見つけてよ」
「そーだな」
あたしたちは、笑いながら話をしてた。
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